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日本再生可能エネルギー総合研究所は、再生可能エネルギー普及のための情報収集と発信を行っています。

リポートREPORT

 ドイツリポート 2011.8-9

  @プロローグ(概観) 〜再生可能エネルギー最先進国ドイツ(要旨)

 最終的な原発からの脱却は、代替エネルギーとの引き換えで達成されます。福島原発事故をきっかけに、今、日本でも再生可能エネルギーを中心とした新しいエネルギーへの大きなシフトが求められています。
 しかし、これまで原発に頼り切りだった日本は、再生可能エネルギーへのアプローチもまだ手さぐり状態です。ただ、ここに日本にとってある意味でのお手本があります。それが国の規模や国力、技術力などがほぼ同等なドイツです。

 ドイツは、2000年に入ってから、急速に再生可能エネルギーへと大きく舵を取りました。その最大の牽引車がドイツ版のFIT(Feed-in Tariff:再生可能エネルギーからの電力の固定価格買い取り制度、実際の法律は、再生可能エネルギー法:Erneuerbare Energie Gestz 通称EEG)でした。そして、フクシマの事故をきっかけに政府は2022年までに原発を廃止することを決定しました。さらに2050年には、電力に占める再生可能エネルギーの割合を80%にまで上げようとしているのです。

 ドイツでの取材を行っていた8月29日に、ドイツエネルギー水道事業連合会(BDEW)が、2011年上半期の再生可能エネルギーによる発電量の割合が全体の20%を超えたと発表しました。EUによる法的拘束力のある目標は2020年のため、8年も前倒しして達成したことになります。
すでに、風力、バイオガス、太陽光、すべてにおいてヨーロッパでナンバー1となっているドイツは、再生可能エネルギー大国への道を順調に走っているかのように映ります。

日本のエネルギーの未来は、ドイツの現実に透けて見えてくるのかもしれません。
   『美しいお手本』なのか、『誤りの反面教師』なのか。
   再生可能エネルギー最先進国に迫ります。

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